娘は札幌での企業説明会に出ました。多くの会社の中に娘を一人の人間として見て下さった会社がありました。雪印販売株式会社です。何社かに伺って、「私は耳が悪いんです」というと、一歩後に下がったような仕草をしたそうですが、雪印販売株式会社はそのようなことがありません。

「耳が悪いぐらいで落ち込む人がいますが、当社には体の不自由な人が沢山いるので、気にすることはありません。早いうちに訪問しなさい。頑張ってね」といって下さいました。

さっそく訪ねたら、課長さんが社内を快く案内し帰りぎわに、「頑張ってね」と励ましてくれました。娘は勉強に打ち込みました。お陰さまで試験にも合格し、無事に入社できてホッとしたことを今でも覚えています。

苦労して勉強もしましたが、これからもこの体験を生かしバネにして欲しいと思います。

会社では部長さんをはじめ諸先輩がよくして下さいます。娘も間違いをし迷惑をかけないように気を配っているようです。これからも、まだまだ大変なことがあると思うが一歩、一歩、乗り越えて欲しいと思います。

娘が、「小さいときサシで叩かれて勉強したお陰で今の私があるんだよね。社会福祉の勉強も経理の勉強も無駄ではなかったね」といってくれます。私も今まで厳しく、きつく育てたことが報われたような気がします。

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